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2006年04月21日

にきびについて

現在、日本では300万人近くの方がにきびやにきび跡がなかなか完治できずに悩んでいるといわれています。特に思春期には皮脂腺の働きが活発になるため、にきびができやすくなり若者の特徴の一つでもあります。

しかしこれを何の治療もせずに放置しておくと後に、にきび跡としてクレーターのような凹みや凸凹ができたり、また赤みが残ったり、シミになったりして悩むことになりかねません。現在にきび跡で悩む方の中には、このように若いころのにきびの放置が原因の方が多いようです。

またにきび跡に悩む人にはにきびを治すために治療をしていたにもかかわらず、間違ったにきび治療の方法によってにきびをより悪化させ、その結果にきび跡が残ってしまっている人もいるようです。

にきび・にきび跡を治療するのは難しく、個々にあった方法を選択する必要がありますが、まずはにきびの根本的な原因がどこにあり、にきび跡がどんなメカニズムで発生するのか正しい知識を身につけた上で治療方法を選択したり、お医者さんに相談することが大切です。

進行プロセスと毛穴

にきびは毛穴の中にできるものです。毛穴の中には皮脂腺があり、特に皮脂腺の活動が盛んな肌質の方を脂性肌といい、皮脂が多く分泌されているようです。にきびの発生には毛穴から排出される皮脂が大きく関係しており、そのため脂性肌の人は発生しやすいと言われています。一般的には以下のような進行プロセスで進んでいきます。

毛穴から皮脂が多く分泌される。
    ↓   
角質層が正常にはがれず盛り上がり毛穴が狭くなり、そこに
はがれた角質や化粧品残り、アカなどが詰まる(毛穴の角化)
    ↓
毛穴にたまった皮脂が酸化されると遊離脂肪酸や過酸化脂質が
生成されコメド(面皰)ができる。
これが初期段階で黒にきび、白にきびと呼ばれる状態
    ↓
毛穴内部の皮脂にアクネ桿菌が増殖炎症をおこし、
皮膚表面に赤く膨らみ赤にきびと呼ばれる状態になる。

毛穴の角化

毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂は毛穴を通って排出されます。正常に皮膚が新陳代謝(ターンオーバー)をしているときは周期的に角質層は剥がれ落ち、新しい角質が生成されるというサイクルを繰り返しています。

しかしいろいろな原因で皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が鈍くなってくると皮膚表面の角質層が剥がれず厚くなりだし、毛穴にも盛り上がってきます。

こうしてどんどん毛穴は細くなり皮脂の排出が悪くなり、余分な皮脂や剥がれた角質、化粧品、アカなどが毛穴に詰まりやすい状態になっていきいます。そして実際に毛穴が詰まった状態になるとい毛穴の角化と呼ばれます。

2006年04月22日

白にきび・黒にきび・赤にきび

毛穴に皮脂やアカ、化粧残りなどが詰まり、さらに皮脂が分泌されるとボツボツとした膨らみが皮膚表面に見られるようになります。これがコメド(面皰)と呼ばれるにきびの出来始めです。コメド(面皰)には2種類あり、黒にきびと白にきびと呼ばれています。

黒にきび・白にきびとも、にきびの初期段階なので、このまま放置せず、きちんとした洗顔や毛穴のケアで元の正常な状態に戻してあげることでキレイに治すことができます。

黒にきび
毛穴が開いており、毛穴に詰まった皮脂やアカが黒く見えるものを黒にきびと言います。

白にきび
毛穴が閉じており盛り上がった先端が白っぽく見えるものを白にきびと言います。

赤にきび
さらにこの状態で放置していると詰まった皮脂やアカにアクネ桿菌が増殖し、炎症を起こしてしまい赤く腫れた状態になってしまいます。これが赤にきびです。

赤にきびの状態になると、間違ったケアをしたり、放置したりするとにきび跡になってしまう可能性が高くなってきます。専門の医師に診察してもらい適切な治療を受けることが大事です。

にきびの悪化とアクネ桿菌

皮脂やアカが毛穴に詰まってできた黒にきびや白にきびにアクネ桿菌が増殖すると炎症を起こし赤にきびを発生させます。つまりアクネ桿菌が白にきびや黒にきびを悪化させる原因の一つと言えます。

アクネ桿菌は人の皮膚にはおおむね存在している常在菌で空気が少なく脂肪の多いところを好むといった嫌気性と好脂性を持った菌です。したがって白にきびや黒にきびというような空気が無く、かつ皮脂などの脂分が多く存在するところはアクネ桿菌が非常に増殖しやすいところと言えます。

アクネ桿菌が増殖すると炎症を起こします。またアクネ桿菌が作り出す酵素はたまった皮脂やアカを酸化し、炎症をさらに広範囲の皮膚組織に広げ、膿を持つようになり、これを膿庖と言います。また痛みがある場合には炎症が皮膚の深い部分に進行している可能性があり膿腫と言います。膿腫ができるとにきびの完治には時間がかかり、またにきび跡になる可能性も高くなってきます。

にきび跡のクレーターとは

クレーターはにきびへの対処が間違っていたり、悪化させた結果として発生します。つまりにきび初期段階で適切な処置をし、完治させていればクレーターのような跡にはなりにくいのです。

赤にきびを放置し、悪化すると炎症が周囲の皮膚組織にまで広がり、また気になって潰してしまうと皮膚の組織は損傷を受けます。損傷を受けた皮膚組織は火傷跡のようなケロイド状態になったり表面は隆起・陥没したクレーターのようなにきび跡となります。炎症を起こしたり、潰されたりして皮膚組織が損傷を受け破壊されているため一度クレーターができると治りにくいのです。

にきびの中でアクネ桿菌などの細菌が増殖し始めると白血球が細菌から身を守るために活動し始めます。炎症がおこり赤く腫れるのは白血球が細菌を攻撃し退治しようとしているためで、このときに出る細菌の死骸が膿となります。この白血球は好中球と呼ばれる細胞で強力な殺菌作用のあるヒドロキシラジカルという物質を生成して細菌を退治してくれます。

しかしこの炎症が広範囲や皮膚深部にまでおよぶと皮膚組織が破壊され、炎症の跡が陥没してクレーターや隆起してケロイドのようになり、にきび跡ができるのです。

にきび跡と色素沈着

にきび跡では炎症により皮膚組織が喪失され、それを修復するために表皮細胞(ケラチノサイト)が活性化します。このとき色素細胞であるメラノサイトも活性化してしまいます。

メラノサイトは紫外線の害から身を守るもので紫外線を吸収し、皮膚表層部から紫外線が透過するのを阻止しています。このとき褐色を発するメラニン色素を生成するため、色素沈着が起こります。

上述したように、にきび跡ではメラノサイトが活性化しメラニン色素が生成されやすくなるため色素沈着が発生し、これがシミのもととなります。またにきび跡だけでなく、化粧かぶれやケガをした跡など皮膚組織の修復が活発になる部分には色素沈着が起こりやすく、シミができやすくなります。

2006年04月23日

皮膚の構造

皮膚は三層構造で構成されています。表皮、真皮、皮下組織の3つです。さらに表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層から構成されています。

一番外側にある表皮の厚さは部位により異なり、まぶたでは0.07ミリと最も薄く、また足の裏などは最も厚くなっています。表皮には基本的には神経や血管は通ってしませんが、表皮の基底層にはメラノサイトという色素細胞があり、ここで作られるメラニン色素により紫外線から皮膚を保護する働きを持っています。また基底層では新しい皮膚細胞を生成する働き(ターンオーバー)も担っています。

真皮は血管や神経、汗腺、皮脂腺などがある皮膚の中心部分です。ケガをして出血したり、痛みを感じるのは傷が真皮に達したときです。真皮の役割は表皮の基底層に酸素や栄養を補給し新しい表皮細胞が生成されるのを助けたり、またコラーゲン(膠原繊維)やエラスチン(弾力繊維)により、肌の弾力や潤いを担っています。

真皮の下にある皮下組織はそのほとんどが皮下脂肪で、脂肪を蓄えるところです。特に女性の場合はこの皮下組織が発達することにより、女性らしい丸みを帯びた体系が実現されます。また適度な脂肪を蓄えることで体を保温し体温を維持する働きも持っています。

肌のターンオーバーとにきび

通常、肌(皮膚)のターンオーバーとは皮膚の新陳代謝のことをいいます。

肌(皮膚)は外側から表皮、真皮、皮下組織で構成され、その表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層でできています。

新しい細胞を作り出すのは表皮の最深部にある基底層で、新たに作られた表皮細胞は有棘層で栄養補給をし、分裂しながら徐々に押し上げられるように顆粒層、角質層へと移動していきます。皮膚表面まで押し上げられた細胞はやがて角片化し、フケやアカとして剥がれ落ちます。

このように皮膚表面では古くなった細胞が新しく周期的に入れ替わり新陳代謝を繰り返しています。これを肌(皮膚)のターンオーバーといいます。

基底層で作られた細胞が皮膚表面まで移動するのに約二週間かかるとされ、その後、それが皮膚表面で角片となって剥がれ落ちるのに約二週間かかると言われています。つまり正常なターンオーバーが繰り返されていれば皮膚は四週間ごとに新しく入れ替わっているといえます。

このターンオーバーが正常に繰り返されると肌は弾力と潤いのある美しい状態を維持できますが、ターンオーバーが順調に進まなくなってくると、皮膚表面に古い細胞が残っているため角質層が厚くなり、肌のはりやつやが無くなっていきます。また分厚くなった角質層は毛穴を狭くし、詰まらせにきびを発症させるきっかけとなっていくのです。

このようにターンオーバーはにきびの発症と大きくかかわっており、またにきび以外のお肌のトラブルも、このターンオーバーの不調から影響を受けているものが多いようです。

皮脂分泌の役割

皮脂は余分に分泌されると毛穴を詰まらせる原因になりますが、実は無くては困る重要な役割を担っています。

通常、肌(皮膚)の表面は皮脂膜という薄い皮脂の膜で覆われており、外界からの刺激から肌(皮膚)を保護、また肌からの水分の蒸発を防ぎ潤いを保ち、弱酸性に維持することで雑菌が増殖しにくい環境を作るといった働きをしています。

これが皮脂の重要な役割ですが、欠点として空気中のほちりを肌(皮膚)に付着させやすく、またターンオーバーによって剥がれ落ちた角片や汗、化粧品などもほこりとともに皮膚に付着させるため非常に汚れやすくしてしまい、その結果アクネ菌などにきびの原因となる雑菌が繁殖しやす環境をつくってしまいます。

つまり皮脂は肌(皮膚)を保護し潤いを保ち、雑菌増殖を抑える働きを持ちつつ、逆ににきびが発症しやすい環境を作るもとにもなっているということです。そのため皮脂の良い面だけを活用するためには肌(皮膚)のケアにより常に清潔できれいな肌(皮膚)状態を維持することがポイントになってきます。

真皮の働き

真皮は皮膚を構成する部位の一つですが、特に肌の潤いやつや、弾力性などと言った、肌の美しさと関係が深いのが真皮です。

真皮は乳頭層、乳頭下層、網状層の三つから構成されています。特に真皮の中でも網状層にはコラーゲン(膠原繊維)、エラスチン(弾力繊維)が細かく網の目のように並んでおり、肌の潤いや弾力を維持する役目を担っています。

つまり真皮内のこの部分に十分な水分があれば肌が潤った状態が維持され、やわらかい弾力性のある状態を実現できるのです。また真皮の機能が低下してくると、しわやたるみと言った、お肌の老化現象が起こってきます。

にきびと乾燥肌(敏感肌)

乾燥肌とは皮脂分泌が少なく、皮膚表面に皮脂膜で完全に覆われていない肌を言います。そのため肌の水分が蒸発しやすく、乾燥し外界からの刺激を受けると、少しのことでもかぶれや湿疹が発生してしまい、敏感肌になりやすい肌質です。

一般的にはにきびは皮脂分泌が活発な脂性肌でにきびが出来やすいのですが、皮脂の少ない乾燥肌でもにきびが出来やすいという人もいます。

乾燥肌では皮膚表面のバリア機能が低下しており、これを補うために皮脂を余分に分泌しようと皮脂腺が働きます。もともと乾燥肌の人は毛穴が小さいためその皮脂を上手く排出できず、またターンオーバーの不調等からから剥がれ落ちない角質が毛穴詰まりを起こしやすいと言うのが原因です。

つまり皮脂分泌量が少ない乾燥肌でも、それを上手く排出するのに十分な毛穴がないと目詰まりをおこしやすくにきびに発展しやすいと言うことです。特にこの乾燥肌タイプはいろんな原因で近年増えている大人にきびが発生する人に多いようです。

にきびと肌質

肌質は皮脂の分泌量によりいくつかのタイプに分けることができ、それぞれ肌質ごとににきびの出来やすさが違ってきます。また肌質は季節や年齢などとともに変化する場合も多く、季節ごとににきびが出やすかったり、ある年齢を過ぎるとにきびが完治したりするのはにきびが肌質や皮脂分泌量と大きく関係しているからです。

脂性肌
皮脂の分泌量が最も過剰な肌質で余分な皮脂で顔が光りやすい。毛穴が大きく開いており皮脂やほこり、角片などで毛穴が詰まりやすく、最もにきびを発症しやすい肌質

乾燥肌
皮脂分泌が最も少ない肌質で乾燥してかさつきやすく、肌のきめが粗く荒れていることが多いタイプ。肌表面が完全に皮脂膜で覆われにくいため、刺激を受けやすくかぶれや湿疹が発生しやすく敏感肌になりやすい肌質。通常はにきびが出来にくい肌質と考えられてますが、にきびで悩む方も多いようです。→にきびと乾燥肌

混合肌
部分的に乾燥していたり、皮脂分泌が過剰な部分があったりする肌質。顔全体としては乾燥しているが額や鼻などは光りやすい。

普通肌
皮脂分泌量は適切で肌の異常が発生しにくい肌質で、潤いが保たれており、肌のきめも整っており、はりのある理想的な肌質。

2006年04月25日

思春期にきび

思春期にはホルモンの働きが活発になります。この時期活発化するホルモンには発毛を促進する作用があり、それゆえ毛穴も成長します。

毛穴が発達すると毛穴についている皮脂腺も発達し、活発に皮脂分泌を行います。このため思春期には油っぽいオイリーな肌になりやすいのです。

思春期にはこの皮脂の分泌量の増加に毛穴の発達が追いつかず目詰まりを起こしやすくなっているのです。つまり思春期のにきびは毛穴の発達と皮脂量の増加のアンバランスが原因といえるでしょう。

大人にきびとは

大人にきびとは10代を過ぎ20代前半から30代にかけて発生するものをいいます。にきびは思春期にできるものという考えが一般的ですが最近では大人になってはじめて発生するというような方も増えています。

大人のにきびにはストレスやホルモンバランスの乱れ、偏った食生活、睡眠不足などが大きく影響しているようです。特に就職後から大人のにきびが発生しはじめることが多く、これは仕事上のストレスや多忙による睡眠不足、食生活の乱れなどが影響しているといえます。

また女性の大人にきびは生理前後になると発生しやすいものも多くホルモンバランスの変化による影響と考えられます。また思春期よりも大人になってからのほうが集中してでき、程度も重症でにきび跡として残るようなものが多いようです。

また大人にきびには年齢による皮膚のターンオーバー機能の低下も関係しているようです。年齢が増えてくると肌に新陳代謝は衰えてくるので古い角質が剥がれ落ちず、毛穴に詰まったりやすいのも大人にきびの原因のひとつで、大人になって出来たにきび跡が消えにくいのは肌の新陳代謝が衰えているからといえるでしょう。

したがって大人になってから出来たにきびは放置せず医師・病院で相談するのが賢明といえます。

にきびのできる場所

にきびのできる場所は毛穴の大きさと皮脂の分泌量のバランスが崩れやすい場所といえます。

よく光りやすい額や鼻筋にかけては確かに皮脂腺が発達しており皮脂が活発に分泌されていますが、この場所に集中してにきびができることは少ないようです。

それに比べフェイスライン、あご、頬、また背中、胸、頭皮といった場所は集中してにきびができる傾向がありにきびのできる場所といえます。これは皮脂の分泌量に比べ、毛穴の発達が追いつかず毛穴が詰まりやすいためです。

このようににきびのできる場所には常日頃から毛穴詰まりを起こさせないお肌のお手入れが大切です。

にきびの集中

にきびは同じ場所にいくつも集中して出来ることが多いのですが、これには理由があります。

コメド(白にきび、黒にきび)や、また初期の丘疹(赤にきび)などが、特定の部位、特にあごや頬、額などの限られた範囲に数個(10個程度)出来始めると集中してにきびが発生、悪化やすい状態になります。

これはにきびが集中して出来始めると、その周辺部は非常に血液循環が悪くなり、正常なターンオーバーが妨げられ、また活性酸素や酸化された過酸化脂質が集まり、非常ににきびが出来やすい環境になってしまうためです。

またにきびは毛穴が詰まり、皮脂が毛穴にたまることから始まります。毛穴と毛穴の間隔は0.5〜1mm程度ですので数箇所ににきびが出来、その毛穴が炎症により腫れると、隣の毛穴も圧迫され開口部が小さくなり、目詰まりしやすい状態になるのです。そのため、にきびが出来始めると、その周辺に連鎖的に集中して増えて行きやすいのです。

にきび跡とにきび再発

にきびは一旦治ったとしてもにきび跡として表面にくぼみがあると、その部分は周りの皮膚組織から圧迫を受けている状態となり、毛穴も開口部が細くなりがちです。それゆえ毛穴の詰まりを起こしやすくにきびを繰り返し再発しやすい状態になってしまうのです。

またにきび跡として赤みが残っているところも、非常に再発しやすい場所です。この赤みは血管拡張による古い血液のうっ滞であることが多く、酸素や水分・栄養などが行き届いていないのです。そのため正常なターンオーバーが行われずにきびが再発しやすい状態にあると考えられます。

2006年04月27日

ホルモンバランスの乱れ(思春期)

にきびの原因としてまず挙げられるのが、ホルモンバランスの乱れです。特に思春期になると第二次性徴期を迎え性ホルモンのバランスが大きく乱れます。

これが思春期できるにきびの原因の一つといえます。この第二次性徴期(思春期)にはホルモンの中でもアンドロゲン(テストステロン)に代表される男性ホルモンの分泌が盛んになり、皮脂腺が発達し皮脂の分泌量が増加します。

もちろんこれを排出するための毛穴も発達し、皮脂が排出されるので皮膚が脂っぽくなり、また皮膚の常在菌であるアクネ桿菌が増殖しやすい環境が出来てしまいます。

洗顔などで毛穴の汚れや皮脂を取り除ければいいのですが、毛穴に詰まるとにきびの初期段階(コメド)が出来やすくなっているのです。

また男性ホルモンは角質異常の原因とも考えられます。角質異常とは古い皮膚細胞がはがれにくくなり、角質にたまって、皮膚のターンオーバーが正常に行われなくなることをいいます。これにより毛穴の詰まりやすい状況が出来てしまうのです。

以上のように思春期には男性ホルモンが活発になりホルモンバランスが乱れるのでにきびができやすいと考えられます。

ホルモンバランスの乱れ(生理前)

女性の場合は生理周期で大きく女性ホルモンのバランスが変わるのでにきびが発生しやすい時期ができます。

生理周期の前半および生理終了後から排卵日までは卵胞ホルモン(エストロゲン)が優位になります。これは肌を滑らかにし、みずみずしく保つ働きがあります。よってこの間はお肌のトラブルやにきびが出来にくい時期にあたります。

生理周期の後半、排卵後から次の生理前までは黄体ホルモン(プロゲステロン)が優位になります。これは男性ホルモンと同じように皮脂の分泌を活発にする作用があります。このため生理前になるとにきびが出来やすくなったりします。

また生理のリズムが乱れている人はホルモンバランスが安定していないことが多く、黄体ホルモン優位の時期が長くなり皮脂が分泌され続けたり、角質異常(ターンオーバーの乱れ)を起こしやすいために毛穴の詰まりが起こり、にきびができると考えられます。

したがって女性の場合は上手く生理周期のリズムを作り、特に生理前のお肌には注意する必要があります。

食べ物の影響

食べ物はにきびと大きく関係しており、食べ物が良くないために悪化するということは良くある話です。

チョコレートやケーキなど甘い食べ物、またもち米を使ったせんべいなどはにきびに良くないと言われています。これはチョコレートに含まれる糖分や脂肪分、もち米に含まれる炭水化物などを過剰にとると皮脂のもととなり盛んに分泌されコメドができやすくなるからです。

またアーモンドやくるみといったナッツ類、香辛料をふんだんに使ったカレーやエスニック料理、コーヒーなどの刺激物も皮脂腺を刺激し皮脂分泌を促すため取り過ぎない方がよいとされます。このようににきびに食べ物は大きく影響するためにきび治療のためには日常からの食べ物のとり方やその量について注意する必要があります。

睡眠不足と夜更かし

睡眠はお肌の健康維持にとっても密接に関係しています。睡眠中に皮膚は栄養分が補給され修復が行われたり、老廃物が排出され、肌細胞の働きが活発になり新しい細胞が生成されるのです。皮膚が再生されたり、栄養補給するためにはおおよそ8時間の睡眠時間が必要といわれています。

そのため睡眠不足の期間が長期に渡るとターンオーバーのリズムが乱れ、角質異常を招き、また皮膚の老化や酸化が進み、にきびやしみ、しわの原因になるのです。

また夜更かしもよくありません。新しい細胞は夜10時から2時の間に生成されるといいます。つまりこの時間帯は古い皮膚細胞が新しく生成された細胞に押しのけられ剥がれ落ち、皮膚が新しく生まれ変わる活動が盛んに行われているのです。したがって睡眠時間が十分であっても、この時間帯に睡眠せず、起きて行動しているようでは皮膚の再生リズムが乱れるのです。

その結果、皮膚の老化が進みやすくなり、にきびが進行を促進したり、にきび治療がうまく進まず、にきび跡ができてしまったりする原因になります。

規則正しい生活を心がけ、十分睡眠を取ることがにきび治療にとっても、お肌の健康にとっても大切なことです。睡眠不足や夜更かしはなるべくしない、もしくは続けないようにしましょう。

新生児にきびと原因

新生児にきびは生後2週間から3ヶ月程度までの間に新生児に発生するもので基本的にはにきびの一種とされています。

生後間もない新生児の体には、母体からのホルモンの影響がまだ強く残っています。その影響で生後3ヵ月ごろまでは毛穴からの皮脂分泌が多く、特に頭の皮脂量は大人よりも新生児の方が多いともいわれています。これが新生児ににきびが発生する原因です。

新生児は分泌される皮脂が毛穴に詰まりやすく、ポツポツとした膨らみが額や頬にできたり、ひどい場合には黄色いかさぶた状の脂漏性湿疹が頭にできることもあります。

しかし新生児にきびは特別に治療が必要なものではありません。ぬれたガーゼなどで頻繁に皮脂をやさしく拭き取ってあげたり、毎日、新生児用の石鹸やベビーシャンプーで丁寧に皮脂を洗い流してあげれば自然に治るものです。

新生児の清潔を保ち続けているのになかなか治療しきれず、いつまでも湿疹が続くようなときは、他の新生児の病気にかかっていることも考えられます。 アトピー性皮膚炎などの可能性もありますので治りが遅いと感じるときはお医者さまに相談し、しっかり治療するようにしましょう。

あごにきびの原因

あごのにきびは大人にきびの大半を占めており、悩んでいる人が多いものです。あごやフェイスラインに集中的に発生し、結構ひどくなるものが多く、また一度治っても繰り返しやすいといった特徴があります。そのため、あごのにきびは適切に治療しないとにきび跡が残りやすいので注意が必要です。

あごにできやすい原因として男性ホルモンの影響が考えられています。あごは男性のひげが生える場所でもあります。つまり男性ホルモンが活発になるとあごを含め、毛穴からの皮脂分泌が活発になります。これが、あごににきびができやすくなる原因のひとつといえます。また女性の場合、あごの毛穴はあまり発達していないにもかかわらず、皮脂の分泌が活発になり、毛穴が詰まりやすくなるともいえます。

実際にあごのにきびにや大人にきびに悩まされている人の多くは血液中の男性ホルモン値が高くなっているといわれています。また女性の場合はストレスなどでホルモン分泌のバランスが崩れ、男性ホルモンに似た黄体ホルモンの分泌が活発になることもあごのにきびに影響していると考えられています。

ビタミン不足

にきびに対して大きく影響している栄養素としてビタミン類があります。ビタミン類はにきびの発生を予防したり、お肌の健康維持にかかせないものです。しかし食生活の乱れなどによりビタミン類が不足しがちでにきびを抑制できなくなっていることが良くあります。

ビタミンAが不足すると古い細胞が剥がれ落ちず、ターンオーバーのリズムが乱れ角質異常を引き起こしてしまいます。その結果、皮脂が毛穴に詰まりやすくなりコメドができる原因にもなります。

ビタミンB群が不足すると皮脂分泌をコントロールする機能が低下し、また皮膚の抵抗力、免疫機能が弱まりアクネ桿菌が増殖しやすくなります。

またビタミンCが不足すると細胞再生機能が低下し、円滑なターンオーバーが行われなくなったり、活性酸素を抑制できなくなったり、メラニンが増加しシミができやすくなったりします。当然肌を健康な状態に維持するのが難しくなってきます。

治療について

新生児にきびは特別に治療が必要なものではありません。ぬれたガーゼなどで頻繁に皮脂をやさしく拭き取ってあげたり、毎日、新生児用の石鹸やベビーシャンプーで丁寧に皮脂を洗い流してあげれば自然に治るものです。

上記のように新生児の清潔を保ち続けているのになかなか治療しきれず、いつまでも湿疹が続くようなときは、他の新生児の病気にかかっていることも考えられます。 アトピー性皮膚炎などの可能性もありますので治りが遅いと感じるときはお医者さまに相談し、しっかり治療するようにしましょう。

2006年04月29日

ストレスとにきび

ストレスが多く、イライラや悩み事を抱いた状態が続くと、肌が荒れたり、にきびができると言うことはよくあることです。またストレスは肌荒れやにきびだけでなく、円形脱毛症を招いたり爪の異常を発生させることもあり、ストレスは皮膚の健康と密接な関係があると言えるでしょう。

ストレスは人の自律神経系に影響を与えます。自律神経系は交感神経と副交感神経から構成され、血圧・脈拍や消化機能をいったことをコントロールしています。

ストレスを受けると交感神経が活発になりアドレナリン、ノンアドレナリンといったホルモンが多く分泌されるため免疫機能を増強しようとして血圧や心拍数が上昇、汗を発生させてるなど体が緊張状態になります。またストレスはホルモンの分泌に影響する内分泌系にも影響し、糖質コルチコイドというホルモンを分泌させることで緊張状態をほぐし、ショックを和らげ、免疫を抑制しようと働きます。このように一時的なストレスに対しては免疫機能の増強と抑制がうまくバランスしているのです。

しかし長くストレスを受け続け、交感神経が活発な状態が続くと糖質コルチコイドの分泌が続き、他のホルモンの分泌が妨げられます。つまりストレスによって肌に影響の大きい性ホルモンもバランスが乱れ、肌に悪影響が及び皮膚の潤いや弾力を保つ機能の低下や角質異常をまねき、にきびや肌荒れが発生しやすくなると考えられています。

活性酸素の影響

活性酸素とは酸素の一種で活動性が高く周囲のあらゆるものと反応を起しやすい性質をもった物質です、活性酸素は特に脂質を酸化させ細胞を傷つけることで知られています。また活性酸素はにきびの発症やにきび跡に大きくかかわっているといわれています。

にきびは毛穴に皮脂が詰まり、炎症が起きることで発症しますが、ただ皮脂が毛穴に詰まっただけでは炎症は起きません。この皮脂を酸化させ遊離脂肪酸、過酸化脂質といった物質が生成されるとコメドが出来て、にきびが発症するのです。このとき皮脂を酸化させるのが活性酸素なのです。また活性酸素により酸化された皮脂は炎症を起こし、周囲の細胞を傷つけたり、細胞の再生機能を低下させ、炎症を広げます。

またにきびが発症すると皮脂に増殖したアクネ桿菌を退治するため白血球が活発になり物質を発生させます。この物質はヒドロキシラジカルという活性酸素の一種で、非常に強力なためアクネ桿菌とともに皮膚細胞をも傷つけ、破壊してしまいます。このアクネ桿菌と白血球の攻防が激しいほど活性酸素であるヒドロキシラジカルも多くなり、皮膚の損傷もひどくなります。その結果にきび跡として皮膚のくぼみや隆起が残ってしまいます。

つまりにきびを発症させるのも活性酸素であり、アクネ桿菌を制圧し、にきび跡を残す原因も活性酸素といえるでしょう。

2006年04月30日

紫外線の害

紫外線は美容の大敵と言われ、にきび、肌荒れ、しみ、しわ、くすみ、たるみなどさまざまな肌のトラブルを引き起こすことで知られています。

肌にダメージを与える紫外線にはUV−A波とUV−B波の2種類がありますが日焼けによって肌に赤い炎症を起こさせるのはUV−B波という紫外線のせいです。一方UV−A波は波長が長く肌に急激な変化は与えませんが長期的に受けていると気づかないうちに真皮まで到達しコラーゲンやエラスチンを傷付け、しわ、たるみ、くすみ、しみなどお肌の老化を促進させるのです。

また紫外線がにきびを発症させ悪化させる原因として以下のことが考えられています。
@紫外線を浴びるとこれを防御しようとして角質が厚くなり、毛穴の角化(毛穴の詰まり)が起こりやすくなる。
A毛穴にたまった皮脂に紫外線があたると酸化され、コメド(面胞)に発展しやすい。
Aにきびに増殖しているアクネ桿菌から分泌されるポルフィリンという物質に紫外線が当たると大量の活性酸素が生成され、毛穴内・皮膚細胞に酸化、炎症が広がり悪化につながる。

以上のように無防備に紫外線又は太陽光線を浴びることは、皮膚が活性酸素によって酸化されあらゆる肌トラブルの原因となっているのです。

体質と遺伝

にきびが出来る原因として生活習慣やストレス、ホルモンバランスなどが大きくかかわっていますが、それらとは別ににきびができやすい体質が原因の場合もあります。

このような体質は遺伝によって親から引き継がれる場合が多いようです。つまり親ににきびの出来やすい人がいる場合、その子供も同様な体質であることが多いのです。

また体質は遺伝だけでなく生活習慣や食生活、受けるストレスなどにより長期にわたり形成されてくるものともいえます。つまり遺伝以外にも、親と同様な生活習慣が体質形成に影響し、親と同様な体質を持った子供になるとも考えられます。

にきびの出来やすい体質が遺伝もしくは生活習慣のいづれによるものであったとしても、改善することは可能であり生活リズムや食事、化粧品、取り巻くストレス環境などを意識的に改善していくことで体質も変わっていくと考えられます。